―――ラグナロク中心部 |
SE |
バイル |
ふーっふふふふふふ・・ようこそ・・破滅のショーの特等席へ。 |
ゼロ |
その声・・ドクター・バイルか?
あのラグナロクの攻撃の中で、生きていたのか? |
バイル |
生きていた? |
M1 IN |
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バイル |
違うな。死ねなかったんだよ。 |
ゼロ |
なんだと? |
バイル |
ダークエルフによる、レプリロイドの支配とイレギュラーの抹殺。
後に妖精戦争と呼ばれる争いを起こしたワシは、妖精戦争が終わったときに当時の人間どもの手である改造を施された。
ワシの記憶のすべてをプログラムデーターに変換し、年老いたワシの体と共に再生機能を持ったこのアーマーに押し込みおった。
これがどういうことかわかるか?
年をとり、ワシの体が傷つくと、このアーマーがすぐに再生させる。
戦争の後の、光も自然も・・何もない世界で死ぬことすら許されず、永遠に苦しみの中で生き続ける呪いをかけ、人間どもはワシをネオ・アルカディアから追放したのだよ。 |
ゼロ |
それで、こんなくだらん作戦を企てたのか。人間たちに復讐するために。 |
バイル |
ふははははははははは・・!復讐などではない。
このワシが人間やレプリロイドどもにふさわしい世界を築いてやると言ってるのだ。
レプリロイドの支配など生ぬるい!(叫ぶ)
人間の抹殺など一瞬の苦しみでしかない。生かさず殺さず・・ワシと共に永遠に!苦しみの歴史の中を、歩き続けさせてやるのだ! |
M1 OUT
SE
SE
SE
SE
M2 IN
SE(戦闘形態に変貌するバイル) |
バイル |
ふーははははははは!
このワシが教えてやろう。
愚か者どもに、逃げ場なんかないということを。
豚どもの居場所はこのワシの元にしかないということを、この、ラグナロクを使ってな。 |
ゼロ |
それが・・お前の理想か |
バイル |
理想だと?戯言だ!(叫ぶ) |
M2 OUT
M3 IN |
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戦闘(ゼロVSバイル)
※この場面の台詞は省略してあります
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バイル |
(ゼロに倒されるバイル)うあああ・・・・ |
M3 OUT |
バイル |
・・っ、さすがだな・・英雄・・。 |
SE(爆発する音)
SE |
ゼロ |
くっ・・。落下が止まらない。 |
シエル |
ゼロ!もう限界高度だわ。
これ以上落下スピードが上がったら、ゼロを地上に転送できなくなってしまう。お願い、戻ってきて! |
バイル |
ふはははははは・・ |
M4 IN |
バイル |
まだだ・・まだ終わらんよ。 |
SE |
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バイル |
死ねん!この程度では死ねんのだ! |
ゼロ |
バイル・・! |
SE |
バイル |
ぐふふふははははは・・はーっははははははは・・!
無駄だ・・もはや、ラグナロクの墜落は誰にも止められん! |
シエル |
ゼロっ!もうだめ!戻ってきてっ!早くっ! |
ゼロ |
いや・・まだ手はある。
バイルごとコアを破壊さえすれば、ラグナロクは崩壊する。バラバラになれば、大気圏との摩擦で、すべて燃え尽きるはずだ |
シエル |
そんな・・!でも、そんなことをしたら、あなたは! |
バイル |
くはーっははははは・・。できるかね・・貴様にそんな真似が。
レプリロイドたちの英雄である貴様が、人間を守る正義の味方が・・地上の人間を守るためにこのワシを・・守るべき人間であるこのワシを倒そうと言うのか? |
SE |
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バイル |
ぐうぉっ! |
SE(バイルの身体に突き刺さる音) |
バイル |
ぐうっ・・どうだ・・?この痛みは・・貴様にわかるか? |
SE(最終形態へと変貌するバイル) |
ゼロ |
オレは正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えもない。オレはただ・・自分が信じる者の為に戦ってきた。
オレは、悩まない。目の前に敵が現れたなら・・叩き斬るまでだ。 |
シエル |
ゼロ・・!ゼロ・・っ! |
ゼロ |
(言い聞かせるように)シエル・・オレを信じろ。 |
シエル |
ゼローーーーーーーーーっ! |
M4 OUT |